愛と美の女神アフロディテが愛した少年 【ギリシア神話】

 

美の女神が愛した少年アドニス

アドニスという、とても美しい男の子がいました。
アフロディテは「この子は私の宝物だわ」といい、他の神に取られないように箱に入れ、死者の国の女王ベルセポネに預けました。

しかし、ベルセポネはアフロディテの頼みに背いて、箱の中を見てしまいアドニスに夢中になってしまいます。
そして、アフロディテが返して欲しいと頼んでも、アドニスを離そうとはしませんでした。

 

この2女神の争いについにはゼウスがでてきて決着を付けることになりました。

 

ゼウスは「アドニスは1年の3分の1はアフロディテと、3分の1はベルセポネと過ごし、残りの3分の1はアドニスの自由に過ごしてよい」といい、アフロディテとベルセポネはこれに従うことになりました。
アドニスは自分の自由に任された期間もアフロディテと過ごす事を望みました。

しかし、アドニスは長くアフロディテのもとにはいられませんでした。

それは、アフロディテの心変わりを怒ったマルスがイノシシに化けて、狩りをしていたアドニスを突いて殺してしまったからです。

 

アドニスが死んでしまったことを知ったアフロディテはアドニスのもとにかけつけ嘆き悲しみました。
そして流れ出るアドニスの血をアネモネの花に変えたのです。